本格交流は見通せず=日中関係、漂う不透明感
2026/05/23 18:55配信【時事通信社】
【蘇州(中国江蘇省)時事】中国江蘇省蘇州で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合で赤沢亮正経済産業相と中国の王文濤商務相が立ち話を行った。ただ、実態はあいさつ程度にとどまったもよう。日本政府は2国間会談の開催など本格的な交流再開につなげたい構えだが、先行きは不透明だ。 「(中国との間で)建設的で安定的な関係をつくっていこうという日本政府の方針は変わっていない」。赤沢氏は23日、蘇州市内のホテルで開いた記者会見でこう語り、将来的な会談実現に期待感を示した。 中国政府は昨年11月の高市早苗首相による「台湾有事」発言に激しく反発。日本政府との接触を事実上止めた上、国民に日本への渡航回避を呼び掛けるなど国を挙げて「日本外し」に乗り出した。レアアース(希土類)の対日輸出規制も強化。中国で開催される経済イベントから日本企業が排除されるケースも相次いでおり、中国に進出した日系企業からは「政府間関係の改善は喫緊の課題だ」(大手メーカー幹部)といった悲鳴も上がっていた。 日本政府関係者によると、日本側は今回、赤沢氏の訪中に合わせた会談の設定を早くから要請。政府内では「立ち話を目指す」という声も上がっていた。だが、別の政府関係者は「同じ会合に出た参加者が会話を交わすのは当然だ」と指摘。関係改善は容易ではないとの見方もくすぶっている。
