岡本多緒さん、うれしさと涙=快挙「夢にも思わず」―カンヌ映画祭
2026/05/24 10:10配信【時事通信社】
【カンヌ時事】「女優賞はビルジニー・エフィラさんと岡本多緒さんに」―。23日夜(日本時間24日未明)、80年にわたるカンヌ国際映画祭の歴史で初めて日本人が女優賞に選ばれた。「急に具合が悪くなる」に主演した岡本さんは、授賞式会場で名前を呼ばれた瞬間、顔を両手で覆い、「信じられない」という表情に。祝福の拍手に包まれる中、隣に座った濱口竜介監督と抱き合うと、うれしさと一緒に涙が込み上げた。 エフィラさんと手をつなぎ、仲良くステージに上がった岡本さん。フランスはかつてトップモデルとして活躍した思い出の国だが、受賞スピーチでは自身を「平凡な女優」と謙遜し、今回の快挙は「夢にも思わなかった」としみじみ。「監督の脚本、演出、支えがあったからこそ」と、客席の濱口監督に視線を送った。 フランス映画を代表する存在のエフィラさんも、感極まった様子で「監督に感謝、敬意、愛をささげる」と声を振り絞った。濱口監督は晴れの舞台に立つ2人を見つめ、時折笑みを浮かべて拍手を送った。 岡本さんとエフィラさんは、その後の記者会見ににこやかに登場。岡本さんはエフィラさんと出会い、「(役作りの)不安が解けていった」と振り返った。力を合わせて撮影に臨んだとの思いが強く、「こうしてペアとして賞を頂いた。彼女(エフィラさん)からもらったものに共鳴し、何かを返すという作業が評価された」と言葉をかみしめた。
